エクシーズ株式会社代表取締役の伊藤隆祥です。
小野道風は平安時代の貴族であり、能書家でした。
10世紀頃の中国的な書風から脱皮して和様書道の基礎を築いたと言われています。
といっても、ピンとこないと思いますが、花札の絵(小野道風が傘をさして、カエルが柳に飛びつこうとしている絵です)を見るとあ~と思われるはずです。
そして、これには、次の様な話しがあるのです。
この小野道風は公家であるのに、字が下手で学問もなく、歌が下手でした。
悔しいけど、生まれつきできないんだとあきらめていました。
ある日、雨上がりの庭を散歩していると、カエルが柳に何回も何回も飛びついては落ちていました。
バカなカエルだと見ていると、ついに何十回の後、柳に飛びついたのです。
その時、あっと思ったのです(この思うのが大事ですね)
それからは、気持ちを入れ替えて、一生懸命に、歌道に書道に精進して日本の書道の発展を導いたのです。
いろいろな事にトライし進んでいる時、もうダメかなと思う事があると思いますが、こんな話しを思い出すと、また前に向かっていこうと私は思うんです。
なお、花札の絵についてはこちらの「11月柳に小野道風」をご参照ください。